ごあいさつ

2016年4月、私こと多賀俊二は前職を退職し、NPOバンクや市民ファンドなど、ソーシャルファイナンスの中でも一般の人が手作りで取り組む「草の根金融」の普及・発展に取り組むべく、独立開業しました。

独立初年度は短大で非常勤講師の機会をいただき、能力開発にも取り組むなど、充実した時間を過ごすことができました。
2017年6月には進行直腸がんが見つかりましたが、2017年11月に手術し、2017年12月に無事退院することができました。このこともあり、この間事業開発がままならないところもありましたが、これからは、自主セミナーの再開や関係各方面との連携など、皆様に喜んでいただける事業を立案、実行する所存です。

ここまでたどり着けたのも、多くの方々のご支援あってのことです。今後も「くさのーね」のミッション・ビジョンを実現するため、粉骨砕身努力いたしますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

2018年2月
草の根金融研究所「くさのーね」代表 多賀俊二

「草の根金融」とは

定義:
「社会課題を解決するため、一般の人が行う手作り金融の営み」

具体例:
人々の出資をもとに、ソーシャルビジネスなどにお金を貸す「NPOバンク」
多重債務者等、生活困窮者に家計相談とセットで自立のための資金を貸す「生活再生ローン」
ソーシャルビジネスのために仲間からお金を借りる「市民債券」(疑似私募債)
ソーシャルビジネスのために仲間から出資を集める「(出資型)市民ファンド」
その他(ソーシャルインパクトボンド、クラウドファンディング等)

「くさのーね」のミッション・ビジョン

ミッション:
「経済・金融を草の根の人々本位につくりかえ、社会課題を解決する」
ビジョン:
1.草の根金融の活用を推進する
2.資金調達等の支援を通じ、ソーシャルビジネスの発展を支援する
「くさのーね」名称の由来:草の根の人々と共に歩む意思を表現するため、漢語・造語・横文字を避け、ふんわりしたイメージの名称にした。

「くさのーね」の事業体系

事業名 想定する顧客 概  要
研究開発事業 草の根金融に関心のある人々、研究者、実務者等 草の根金融の可能性を探る研究活動を行う。
具体例:全国の草の根金融の担い手に対する取材、草の根金融に対して先進的な経験・研究・情報を持った人によるセミナー開催、研究成果をもとにした草の根金融に関する新事業開発等
認知拡大事業 草の根金融に関心はあるけどなんだかよくわからない人 草の根金融の認知とネットワークを拡大する。
具体例:初心者向けセミナー(例:「草の根金融基本の『き』」、「ソーシャルなあなたのための金融入門」等)、各地での車座集会、交流カフェサロン等
担い手・支援者拡大事業 草の根金融を事業として取り組みたい人、草の根金融を支援したい人 草の根金融の事業立ち上げを支え、支援者拡大を図る。
具体例:草の根金融の事業化セミナー(例:「NPOバンクの作り方1日セミナー」、「市民ファンド業者にはこうしてなれる」等)、草の根金融事業に関する起業家への伴走支援、草の根金融支援者のための会員制情報提供等
利用拡大事業 草の根金融等による資金調達ニーズを持つNPO・ソーシャルビジネス事業者等 草の根金融等によるNPO・ソーシャルビジネスの資金調達を支援する。
具体例:草の根金融活用セミナー(例:「市民債券でおカネを借りる」、「ソーシャルビジネスの資金調達が全部わかる講座」等)、NPO・ソーシャルビジネスへの資金調達に関する相談、コンサルティング等
担い手支援事業 草の根金融の担い手(NPOバンク・市民ファンド事業者等) 草の根金融の担い手を側面から支援する。
具体例:草の根金融を円滑化ための制度づくりに関する政策提言と政府等への働きかけ、草の根金融の業界団体の事務局業務、草の根金融事業者に対する客員スタッフ・コンサルタントとしての支援等
コンサルティング事業 活動を通じてご縁を得たNPO・ソーシャルビジネス事業者・中小企業・行政等 ご縁のあるNPO・ソーシャルビジネス等の経営課題を解決する。
具体例:上記5事業に付随する講演・執筆・相談・コンサルティング、NPO・ソーシャルビジネス等の各種経営課題(経営革新・事業承継・事業再生・M&A・転廃業等)解決支援等